原田マハ著「キネマの神様」を読む

2020年06月02日 近況

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「キネマの神様」(原田マハ著)を読んだ。

名画を心底愛する父郷直と、大手デベロッパーのシネコン担当課長(だった)娘歩39歳。
反目し合い壊れそうな父と娘、母。
経営難にあえぐ再就職先の映画雑誌社、社長と同僚たち、細々と名画を上映しつづける館主、引きこもりのパソコン・オタク…
ブログに投稿された一文から展開するドラマ。
舞台はブログを通じて世界へと広がっていく…

冒頭から引き込まれて、一気に読んでしまった。
そして、恥ずかしながら何度も泣いてしまった。

去る3月30日、国民的喜劇役者の志村けんさんが新型コロナに感染し急逝された。
松竹キネマ百周年記念映画「キネマの神様」で主演する予定だった志村さんの死去を、山田洋次監督は心から惜しんでおられた。
現在放映中の朝ドラ「エール」での志村さんの演技をみながら、郷直を演じる志村さんを観てみたかったなぁと思った。

映画「キネマの神様」は、来年公開されることになったという。
どんな映画になるのだろう。
いまからワクワクしている。

2020/6/2

原田マハ著「キネマの神様」(文春文庫)

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