妻君廃業

1928年 映画脚本・原作

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原作:水島あやめ
脚本:水島あやめ
監督:大久保忠素
撮影:杉本正次郎
製作:松竹蒲田撮影所

【配役】
会社員平野 坂本武
妻安子 飯田蝶子
友人原田 吉川英蘭
安子の友華子 岡村文子
下宿人青木 吉谷久雄
華子の恋人 関時男
ヨタカフェーの亭主 横尾泥海男
女房 糸川京子
文士中島 斎藤達雄
妻仙子 千曲里子

ジャンル:夫婦もの・喜劇、サイレント、5巻
封切日:昭和3年8月17日
封切館:浅草電気館

【あらすじ】
平野の妻安子は貧乏暮らしに嫌気がさしていた。優雅に着飾った友人華子に会って、その思いはさらに強くなる。ある日、安子は婦人雑誌で、華子の華々しい変身のいきさつを知る。そして華子を訪ね、相談する。華子は結婚生活の不自由さと無意味さを並べ立てて、安子に離婚を勧める。華子の口車に乗ってしまった安子は、平野と離婚し、華子のようになりたいと美しく着飾り厚化粧して自由を謳歌しようとするが、かえって人々から嘲笑侮蔑されてしまう。また、華子のように雑誌に取り上げてもらおうと手紙を出しても相手にされない。カフェの女給に志願しても採用されず、広告で募集されていた会社の事務員になっても邪魔に扱われる始末。さまざまに翻弄されたすえに、安子は友人原田の思いやりと、夫平野の真の愛情を知ることとなる。

【解説】
「蒲田週報」昭和三年七月八日号で、久々の飯田蝶子主演の正喜劇であり、「所謂世の妻なる女性に対する教訓であり諷刺であり一面女権拡張の提唱とも見らるべきであろう」と評している。
(20201003)

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