接吻十字路

1935年 映画脚本・原作

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原作:畑耕一
脚本:水島あやめ
監督:佐々木恒次郎
撮影:青木勇
製作:松竹蒲田撮影所

【配役】
鷹崎香奈子 岡田嘉子
弟周二 江川宇礼雄
松良圭輔 藤野秀夫
妻志摩子 龍田静枝
娘璃枝子 高杉早苗
息子昻三 日守新一
宇佐美直樹 山内光
妹愛子 荒木貞子
不良青年 淳公 大山健二
同新公 松本行司
同鉄公 三田村宏
小倉千佳子 村瀬幸子
デパートの発送部長 宮島健一

ジャンル:恋愛もの、サウンド版、11巻
封切日:昭和10年1月27日
封切館:浅草帝国館

【あらすじ】
女学校教師の香奈子は、弟周二が傷害罪で刑務所に入り、新聞沙汰になったことから教師を辞職する。教え子の璃枝子は父圭輔に頼んで、香奈子を家庭教師に雇ってもらう。
父は財界の大物でありながら、継母に育てられる璃枝子は幸福ではなかった。そして放蕩者の兄昻三は香奈子の弱点につけこみ言い寄っては、周囲を心配させる。香奈子と璃枝子は、姉妹としてけっして離れまいと誓い合う。しかし、松良家は破産し、啓輔も急死する。香奈子と璃枝子は互いに支え合って生活し、ともにデパートで働くようになる。
副社長の直樹は璃枝子を愛するようになる。また、刑期を終えた周二も、璃枝子の純情に心打たれ、真人間として生きて行こうと決心する。しかし、不良になった昻三が香奈子に付きまとうことに憤った周二は、再び罪を犯してしまう。そして、香奈子も璃枝子の幸せのために身を引き、満州支店への転勤を願い出るのだった。

【解説】
「キネマ旬報」は、心境物的な作品が多い「蒲田映画には珍しく派手な「ギャング物」と称せられるメロドラマ」であり、「割と動きも多いし、俗受け一方に筋を通しているので相当の吸引力はあると思う」と評している。水島作品で唯一のサウンド版。
(20201008)

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