いとしの我子

1926年 映画脚本・原作

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原作:水島あやめ
脚本:五所平之助
監督:五所平之助
撮影:三浦光男
製作:松竹蒲田撮影所

【配役】
幸作 新井淳
工藤文子 高尾光子
生母お貞 春海清子
兄源太郎 河村黎吉
工藤弘文 武田春郎
令嬢田鶴子 小桜葉子
令息守 小藤田正一

ジャンル:母もの、少女もの、サイレント、6巻
封切日:大正15年9月21日
封切館:浅草松竹館

【あらすじ】
お手伝いのお貞は、主人工藤弘文の子文子を生むが、文子の将来を思い、自分が母親であることを隠して文子と二人で淋しい漁村で暮らしていた。数年後、文子は父弘文に取り戻され、大都市で生活することになる。しかし、文子にとって都会の生活は楽しくなく、また新しい母親にいじめられてばかりいた。我慢できなくなった文子は、意を決してお貞のもとへ逃げ帰ってしまう。お貞は一旦は喜ぶが、文子の幸せを思い、父弘文の所へ戻るように勧める。お貞が食事の支度をしているうちに、文子の姿が見えなくなる。心配になってあたりを探すと、文子は浜辺の岩の上に立っているではないか。驚き急いで駆けつけるが、文子は海に身を投げてしまう。お貞も、追って身を投じた…。やがて、目を覚ましたお貞は、弘文に抱かれている文子の無事を知って心から喜び、自分が間違っていたことを悟る。そして、自分が本当の母であることを告げるのだった。

【解説】
前作「母よ恋し」の姉妹作として制作された作品で、水島あやめの原作を、五所平之助が脚本、監督した。主人公文子の出生と生い立ちが、五所自身のそれを思わせる設定になっている。
(20200928)

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