モダン奥様

1930年 映画脚本・原作

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原作:水島あやめ
脚本:水島あやめ
監督:重宗務
撮影:野村昊
製作:松竹蒲田撮影所

【配役】
外野 渡辺篤
妻洋子 飯田蝶子
洋子の友加津子 岡村文子
須川 蒲田文雄
美貌のモボ 島田嘉七
同A 星光
同B 吉谷久雄
同C 横尾泥海雄
同D 吉川英蘭
同E 関時男

ジャンル:夫婦もの・諷刺劇、サイレント、5巻
封切日:昭和5年7月20日
封切館:浅草帝国館

【あらすじ】
洋子は、大のモダン好き。毎日鏡や外国雑誌で髪形や服装の研究に余念がない。洋子は友人加津子と約束した活動館に行くと、加津子は美貌の青年須川と同伴だった。一人で出かけてきた洋子は羨ましく、また「一人も遊び相手がいないなんて」という加津子の言葉に、「五六人いるわ。土曜に晩餐会をやるから招待するわ」と見栄を張ってしまう。それから洋子は新聞で青年を募集する。
土曜日。加津子と須川を招待してダンスを始めるが、にわか恋人の青年たちはうまく踊れず、加津子たちに嘲笑されてしまう。夜遅く帰ってきた夫は、妻が若い男と抱き合って踊っていることに驚き、いずこかに去ってしまう。
遅れてやってきたモボの一人が短刀で脅迫して金を奪う。危機に陥った洋子たちを救ったのは夫外野だった。愚かさを悟った洋子は夫に詫びると、外野は責めることなく、「これでお前のモダン病が治れば安いものさ」と笑うのだった。

【解説】
「キネマ旬報」は「アンチ・モダーニズムを扱った喜劇」ではあるが、「喜劇に教訓が露出したら、理に落ちていけない。教訓なんてものは底の底に隠され、上はナンセンスの旋風に吹かれていて欲しい」と厳しく批判している(八月十一日号)。
(20201007)

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